Molecular Science - 分子科学会

Molecular Science第15巻の道案内

WebジャーナルMolecular Scienceの第15巻が電子公開となりましたことをお知らせいたします。 第15巻は、Award Accounts 4報、Review 2報の計6報で、すべてフリーアクセスでご覧いただけます。 Award Accountsでは、 片山 耕大博士には「色覚視物質の赤外分光解析を中心とした構造生物学研究」を、 井上 賢一博士には「時間分解ヘテロダイン検出振動和周波発生分光法の開発と界面ダイナミクスの解明」を、 倉持 光博士には「数サイクルパルスを用いた極限分光計測による複雑分子系のフェムト秒構造化学研究」を、 畑中 美穂博士には「ランタノイド発光材料の理論的研究 ─近似計算法の開発とその応用─」を、 ご紹介いただきました。

Reviewの2記事では、 分子科学研究所の岡本 裕巳博士には、「キラル光学効果(光学活性)の常識と常識はずれ 初心者による,初心者のための」についてご寄稿いただき、 また大阪大学の谷口 正輝博士には、「1分子科学の進展」をご執筆いただきました。

以上簡単な道案内ですが、是非記事をご覧いただければ幸いです。分子科学の魅力を、分野外の方にも感じていただけるよう、 Article, Award Accounts, Reviewは科学技術振興機構のJ-STAGEにオープンアクセスで掲載しております。今後とも、Molecular Scienceをご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2021年8月27日
分子科学会学会誌 Molecular Science 編集委員長 田中 秀樹
副委員長 根岸 雄一
委員 重田 育照
委員 菅井 俊樹
委員 住吉 吉英
委員 武田 佳宏
委員 西川 浩之
委員 二本柳聡史
委員 福澤 薫 
委員 伏谷 瑞穂
委員 松田 欣之


Molecular Science第14巻の道案内

WebジャーナルMolecular Scienceの第14巻が電子公開となりましたことをお知らせいたします。 第14巻は、Award Accounts 4報、Review 2報の計6報で、すべてフリーアクセスでご覧いただけます。 Award Accountsでは、 土持 崇嗣博士には「スピン対称性の破れと復元による電子相関への系統的アプローチ」を、 飯田 健二博士には「ナノ界面系の光や電圧に対する応答の理論研究」を、 奥野 将成博士には「ヘテロダイン検出キラル振動和周波発生とその応用」を、 杉本 敏樹博士には「固体表面における水分子の特異な水素結合構造と物性・機能に迫る非線形レーザー分光」を、 ご紹介いただきました。

Reviewの2記事では、 名古屋大学の水津 理恵博士と阿波賀 邦夫博士には、「ライングラフが解き明かす分子性K4およびDiamond格子の隠されたフラストレーション」についてご寄稿いただき、 また関西学院大学の尾崎 幸洋博士には、「凝集相の分子分光学の進歩と量子化学」をご執筆いただきました。

以上簡単な道案内ですが、是非記事をご覧いただければ幸いです。分子科学の魅力を、分野外の方にも感じていただけるよう、 Article, Award Accounts, Reviewは科学技術振興機構のJ-STAGEにオープンアクセスで掲載しております。今後とも、Molecular Scienceをご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2020年8月27日
分子科学会学会誌 Molecular Science 編集委員長 田中 秀樹


Molecular Science第13巻の道案内

WebジャーナルMolecular Scienceの第13巻が電子公開となりましたことをお知らせいたします。 第13巻は、Award Accounts 5報、Review 2報の計6報で、すべてフリーアクセスでご覧いただけます。 Award Accountsでは、 武田 貴志博士には「有機化合物の分子運動に立脚した機能性材料開発」を、 上田 顕博士には「水素ダイナミクスを有する新しい分子性導体の開発」を、 水瀬 賢太博士には「分子回転波束の高精度時空間イメージング」を、 渋田 昌弘博士には「機能性ナノスケール薄膜における電子ダイナミクスに関する研究」を、 森 俊文博士には「気相・凝縮系における反応ダイナミクスの理論研究」を、 ご紹介いただきました。

Reviewの2記事では、 豊田理化学研究所の松本 吉泰博士には、「非線形分光で観る金属表面吸着種の構造とダイナミックス」についてご寄稿いただき、 また東京大学の佃 達哉博士には、「化学修飾された超原子の構造」をご執筆いただきました。

以上簡単な道案内ですが、是非記事をご覧いただければ幸いです。分子科学の魅力を、分野外の方にも感じていただけるよう、 Article, Award Accounts, Reviewは科学技術振興機構のJ-STAGEにオープンアクセスで掲載しております。今後とも、Molecular Scienceをご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2019年8月30日
分子科学会学会誌 Molecular Science 編集委員長 木口 学 


Molecular Science第12巻の道案内

WebジャーナルMolecular Scienceの第12巻が電子公開となりましたことをお知らせいたします。 第12巻は、Award Accounts 4報、Review 2報の計6報で、すべてフリーアクセスでご覧いただけます。 Award Accountsでは、 長坂将成博士には「軟X線吸収分光法による液体と液液界面のオペランド観測」を、 堀尾琢哉博士には「真空紫外極短パルスによる時間分解光電子イメージング」を、 山田剛司博士には「有機超薄膜の非占有準位・分光イメージングとナノスケール構造観察」を、 重藤真介博士には「複雑分子系の挙動に迫る時空間分解振動分光研究」を、 ご紹介いただきました。

Reviewの2記事では、 首都大学東京の城丸春夫博士には、「再帰けい光放出による分子イオンの冷却」についてご寄稿いただき、 また北里大学の石川春樹博士には、「微視的水素結合ネットワークにおける温度効果に対する気相分子クラスター研究からのアプローチ」をご執筆いただきました。

以上簡単な道案内ですが、是非記事をご覧いただければ幸いです。分子科学の魅力を、分野外の方にも感じていただけるよう、 Article, Award Accounts, Reviewは科学技術振興機構のJ-STAGEにオープンアクセスで掲載しております。今後とも、Molecular Scienceをご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2018年8月27日
分子科学会学会誌 Molecular Science 編集委員長 立川 仁典


Molecular Science第11巻の道案内

WebジャーナルMolecular Scienceの第11巻が電子公開となりましたことをお知らせいたします。 第11巻は、Award Accounts 4報、Review 2報の計6報で、すべてフリーアクセスでご覧いただけます。 Award Accountsでは、江波進一博士には「新規質量分析法を用いた不均一ラジカル反応機構の研究」を、 角山寛規博士には「ナノクラスターの物質科学に向けた精密大量合成手法の開発」を、 須田理行博士には「強相関電子系分子性導体を用いた新奇相転移型デバイスの開発」を、 山崎優一博士には「多次元電子分光による分子軌道イメージング」を、ご紹介いただきました。

Reviewの2記事では、 理化学研究所の杉田有治博士、優乙石博士、Michael Feig博士には、「細胞環境における生体分子ダイナミクスのシミュレーション」につ いてご寄稿いただき、 また仙台高等専門学校校長・東北大学名誉教授の福村裕史博士には、「時間および空間分解の測定法開発において考えてきたこと」をご執 筆いただきました。

以上簡単な道案内ですが、是非記事をご覧いただければ幸いです。分子科学の魅力を、分野外の方にも感じていただけるよう、 Article, Award Accounts, Reviewは科学技術振興機構のJ-STAGEにオープンアクセスで掲載しております。 今後とも、Molecular Scienceをご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2017年8月31日
分子科学会学会誌 Molecular Science 編集委員長 立川 仁典


Molecular Science第10巻の道案内

WebジャーナルMolecular Scienceの第10巻が電子公開となりましたことをお知らせいたします。 第10巻は、 Article 2報、Award Accounts 4報、Review2報の計 8 報で、 すべてフリーアクセスでご覧いただけます。

Articleでは鈴木 俊法博士に「化学反応のはなし:輝く皆さんに」を, 三上 直彦博士には「学童理科実験ミニ教室・開塾奮闘記」をご執筆頂きました。

Award Accountsでは、 金 賢得博士には「核量子性を取り入れた量子分子動力学法の構築と水素分子量子凝縮体への分子科学的アプローチ―分子から固体まで―」を、 八木 清博士には「非調和性を考慮した分子振動状態理論の開発と応用」を、 井上 圭一博士には「光駆動ナトリウムポンプの発見とメカニズム研究および分子機能創成」を、 宮ア 充彦博士には「ピコ秒時間分解赤外分光とMDシミュレーションの融合による溶媒再配向ダイナミクスの研究」を、 ご紹介いただきました。

Reviewの2記事では、 東京工業大学理学院化学系エネルギーコースの沖本 洋一博士に、「ペロブスカイト型コバルト酸化物の新しい光励起状態とフェムト秒ダイナミクス」についてご寄稿いただき、 また東京大学大学院総合文化研究科の永田 利明博士, 真船 文隆博士には、「熱的条件下における気相クラスターの反応―セリウム酸化物クラスターの酸化還元反応を例として―」をご執筆いただきま した。

以上簡単な道案内ですが、 是非記事をご覧いただければ幸いです。 分子科学の魅力を、 分野外の方にも感じていただけるよう、 Article、Award Accounts、Reviewは科学技術振興機構のj-stageにオープンアクセスで掲載しております。 今後も、Molecular Scienceをご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2016年8月31日
編集委員長 今城 尚志


Molecular Science第9巻の道案内

WebジャーナルMolecular Scienceの第9巻が電子公開となりましたことをお知らせいたします。 第9巻は、 Article 1報、Award Accounts 4報、Review3報の計8 報で、 すべてフリーアクセスでご覧いただけます。

Articleでは山田 耕一博士に「高分解能分子スペクトルの謎解きに夢中になって」をご執筆頂きました。

Award Accountsでは、 石内 俊一博士には「レーザー脱離超音速ジェット法によ るカテコールアミン類の気相分光」を、 石山 達也博士には「液体界面の構造,分光,輸送の理論研究」を、 コ島 高博士には「軟X線分光のための液体フローセルの開発と水分子の電子状態観察」を、 山根 宏之博士には「放射光を用いた精密電子分光による有機薄膜・界面の構造と電子状態の相関の系統的解明」を、 ご紹介いただきました。

Reviewの3記事では、 国立環境研究所地球環境研究センターの秋元 肇博士に、 「大気不均一反応化学と計算化学」についてご寄稿いただき、 また早稲田大学先進理工学部応用物理学科の竹延 大志 博士には、 「単層カーボンナノチューブを用いた新しい機能性素子」をご執筆いただきました。 東京大学物性研究所の森 初果博士には、 「有機結晶における新機能物性開拓 ――π電子と水素の協奏――」をご寄稿頂きました。

以上簡単な道案内ですが、是非記事をご覧いただければ幸いです。 分子科学の魅力を、分野外の方にも感じていただけるよう、 Article、 Award Accounts、 Reviewは科学技術振興機構のj-stageにオープンアクセスで掲載しております。 今後も、Molecular Scienceをご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2015年9月4日
編集委員長 今城 尚志


Molecular Science第8巻の道案内

WebジャーナルMolecular Scienceの第8巻が電子公開となりましたことをお知らせいたします。 第8巻は、 Article 2報、Award Accounts 3報、Review4報の計9報で、 すべてフリーアクセスでご覧いただけます。

Articleでは諸熊 奎治博士に「50年にわたる実験家との共同研究を振り返って」、 増原 宏博士に「レーザーフォトリシスからレーザーナノ化学へ」をご執筆頂きました。

Award Accountsでは、 古谷 祐詞博士には「赤外分光法による膜タンパク質の分子機構研究」を、 高塚 和夫博士には「新しい化学へ向けた化学動力学の基礎理論の展開」を、 柳井 毅博士には「非経験的密度行列繰り込み群に基づく多参照電子状態理論」を、 ご紹介いただきました。

Reviewの4記事では、 東北大学大学院理学研究科の森田 明弘博士に、 「液体界面の計算分子科学」についてご寄稿いただき、 また九州大学大学院理学研究院の関谷 博博士と迫田 憲治博士には、 「DNAモデル塩基対の励起状態二重プロトン移動の協奏的機構と段階的機構の長い論争の始まりから終わりまで」をご執筆いただきました。 東京大学大学院理学系研究科の山本 智博士には「動き始めたアルマ望遠鏡―星間化学の新時代の幕開け―」をご寄稿頂き、 また北海道大学電子科学研究所の太田 信廣博士には「光と電場による構造,反応,機能に関する分子科学研究」をご執筆頂きました。

以上簡単な道案内ですが、 是非記事をご覧いただければ幸いです。 分子科学の魅力を、 分野外の方にも感じていただけるよう、 Article、 Award Accounts、Reviewは科学技術振興機構のj-stageにオープンアクセスで掲載しております。 今後も、Molecular Scienceをご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2014年9月4日
編集委員長 真船文隆


Molecular Science第7巻の道案内

WebジャーナルMolecular Scienceの第7巻が電子公開となりましたことをお知らせいたします。第7巻は、Award Accounts6報、Review2報の計8報で、すべてフリーアクセスでご覧いただけます。

Award Accountsでは、木口 学博士には「単一分子接合の新規物性探索」を、吉川浩史博士には「固体電気化学を基盤とした分子クラスターの機能開拓」を、渡邊昇博士には「X線及び電子線散乱を用いた分子内電子運動と電子励起ダイナミクスの研究」を、重田育照博士には「キュミュラント動力学:ゆらぎをあらわに取り扱う動力学理論」を、根岸雄一博士には「安定かつ高機能なナノ物質の創製を目指して:魔法数金クラスターの高機能化」を、二本柳聡史博士には「ヘテロダイン検出和周波発生分光法による界面水の構造とダイナミクスの研究」をご紹介いただきました。

Reviewの2記事では、京都大学大学院理学研究科の寺嶋正秀博士に、「揺らぎと反応の生体分子科学」についてご寄稿いただきました。また分子科学研究所の冨宅喜代一博士には、「微視的溶媒和と気相クラスターの化学:孤立分子と溶液との橋渡し」をご執筆いただきました。

以上簡単な道案内ですが、是非記事をご覧いただければ幸いです。分子科学の魅力を、分野外の方にも感じていただけるよう、Award Accounts、Reviewは科学技術振興機構のj-stageにオープンアクセスで掲載しております。今後も、Molecular Scienceをご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2013年9月1日
編集委員長
真船文隆


Molecular Science第6巻の道案内

WebジャーナルMolecular Scienceの第6巻が電子公開となりましたことをお知らせいたします。前第5巻では、「分子科学分野で、編集委員が推薦するトピックス」について、ご執筆いただきましたが、第6巻は、「現在、分子科学分野外であるかもしれないが、将来関連がでてきそうなトピックス」も含めて、記事をご寄稿いただきました。

第6巻は、Article 2報、Award Accounts2報、Review7報、New Product7報の計18報で、すべてフリーアクセスでご覧いただけます。以下、記事の簡単なご紹介です。

Articleでは、スウェーデンの著名な量子化学者、故Björn Roos 博士から、分子科学に携わる学生、研究者への力強いメッセージ"Save the Planet"を、長谷川淳也博士、渥美裕子博士の日本語訳、R. Lindh博士のお言葉と共に掲載しております。また、分子科学研究所元所長で理研ディレクターの茅 幸二博士より、先生の研究者人生と、分子科学の未来への熱い想いについてご寄稿いただきました。

Award Accountsでは、第2回分子科学奨励賞を受賞され、現在第一線でご活躍のお2人に、受賞記念解説記事をご執筆いただきました。足立純一博士には、放射光を用いた分子の励起状態の研究として、「気相分子についての軟X線分光手法の開発と光電離・光解離ダイナミクスの研究」を、松下未知雄博士には有機スピトロニクスの物質開発として「有機ラジカルスピンに基づく磁性―伝導性共存系の構築」をご紹介いただきました。

Reviewの7記事では、各先生方の研究テーマとの出会いから、最先端の研究内容について、さらには分野の最近の動向も含めてご寄稿いただきました。先生方が研究に立ち向かう姿勢は、分子科学の若手への力強いメッセージとなっております。
将棋ソフト「Bonanza」の開発者として著名な保木邦仁博士に、「化学とゲーム情報学の意外な接点」についてご寄稿いただきました。広島大学の江幡孝之博士と井口佳哉博士には、「包接錯体のレーザー分光」と題して、包接化合物の補足メカニズムの解明に迫る、ホストーゲストの研究について解説いただきました。また、有機薄膜太陽電池の草分けである分子研の平本昌宏博士には、ご自身の研究を含めた最近の動向と分子科学における課題についてご寄稿いただきました。理研の山崎泰規博士には、最近注目されている反物質研究について、分子科学への期待と共にご執筆いただきました。さらに、千葉大学の西川恵子博士と森田剛博士には、ライフワークとされている「ゆらぎの科学」について、数々の複雑凝集系のご研究の中から、溶液の混合に焦点を当ててご紹介いただきました。また、首都大学の阿知波洋次博士には、フラーレンからカーボンナノチューブまで、ナノカーボンの成長機構解明を目指した四半世紀にわたる物性研究について、ご執筆いただきました。首都大学の春田正毅博士には、ご自身が見出された金ナノ粒子触媒について解説いただきました。

New Productでは、会社の製品パンフレットから一歩踏み込んで、製品がどのように研究に展開されるのかを示した記事を掲載しております。今回は7記事で、「タンパク質の凝集性向を予測するDS Protein Aggregation(AggMap)(NP0016)」、「ハイパースペクトラルイメージセンサ:VERDE (NP0017)」、「2波長対応回転対陰極体システム"MicroMax007 VariMax DW"(NP0018)」、「電子エネルギー分析器コムストックAC-900シリーズ(NP0019)」、「常に完全(100%)分類を実現するKY法の開発(K-step Yard sampling methods)(NP0020)」、「GPGPUで実現するバーチャルスクリーニングのための高速分子形状比較プログラム"FastROCS" (NP0021)」、「Induced-Fitを考慮したGlide/Primeによるタンパク質−リガンド相互作用解析(NP0022)」です。

Archives(教育的価値の高いテキストのライブラリー)の記事は、公開当初より人気が高く、安積徹先生の「学部学生のための量子化学ノート(前編)(後編)」は、年約4万回余ダウンロードされております。すべて査読を経ており、読者からのコメントを反映して、版を重ねているところが特徴です。

以上簡単な道案内ですが、是非記事をご覧いただければ幸いです。分子科学の魅力を、分野外の方にも感じていただけるよう、Article、Award Accounts、Reviewは科学技術振興機構のj-stageにオープンアクセスで掲載しております。今後も、Molecular Scienceをご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2012年6月21日
編集委員長
森 初果


震災のお見舞いとMolecular Science第5巻公開のご案内

3月11日、未曾有の東日本大震災で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。また、一日も早い復興と、皆様のご健康を祈念いたします。


Molecular Scienceの第5巻目が電子公開となりましたことをお知らせいたします。今回は、Article 2報、Award Accounts 3報、Review 5報、New Product 4報の計14報すべてをフリーアクセスでご覧いただくことができます。

以下簡単な記事の紹介をさせていただきます。

Articleでは、田隅三生博士が、「どうすればインパクトのある研究を行うことができるのか?」という問いに答えるべく、研究の進め方について示唆に富んだ記事を寄稿して下さいました。また、 吉原經太郎博士は、「超高速分光黎明期の回想」という題で、ナノーピコーフェムトーアト秒にわたるレーザー分光の目覚しい発展を、生き生きとした筆致で紹介下さっております。

Award Accountsでは、昨年度分子科学会奨励賞を受賞された 志賀基之博士大村英樹博士池田勝佳博士ら新進気鋭の若手研究者に、受賞の対象となったご研究について力のこもった解説をご執筆いただきました。

Reviewでは、固相、理論計算、生体分子、気相、クラスター、界面表面分野におけるトピックスについて、若手へのメッセージも交えてご執筆いただきました。堀内佐智雄博士は、最近話題となっている「鉛フリーの新しい有機強誘電体」について、ご自身の物質開発の指針を交えながら、研究の集大成を執筆下さいました。大野公一博士と前田理博士は、ご自身で開発された化学反応経路自動探索法(GRRM プログラム)について、その内容から広い分野で「化学反応の道しるべ」として利用できることまでを解説下さいました。また、神取秀樹博士は、「生体のエネルギー・情報変換」として注目される光受容たんぱく質ロドプシンについて、博士がこれまで手がけられた分光学的な挑戦についてご紹介下さっております。市橋正彦博士は、「多彩な金属クラスターの幾何学、電子構造の魅力」を解説下さっております。さらに、大西洋博士は、大学院生にも理解できるよう非常にわかり易い文章で、光触媒他界面表面における博士ご自身の研究から、「表面一層だけでなく有限の厚さをもつ界面」における融合研究への展望までをご執筆下さっております。

New Productでは、会社製品と研究への橋渡しとなるような記事を執筆いただいております。今回は、ファイバマルチチャンネル分光器(NP0012)、エレクトロスプレーデポジション(NP0013)、高感度冷却CCD分光器を使った,コヒーレントラマン分光イメージング測定(NP0014)、フラグメント分子軌道法プログラム「PAICS」と統合創薬プログラム「NAGARA」(NP0015)の4記事が掲載されております。

大変アクセスの多いArchivesについては、山川 紘一郎博士、杉本 敏樹博士、福谷 克之博士らによる「直線分子における鏡映操作とΣ-項について」が昨年12月に公開されております。また、平成21年12月に他界された安積徹先生の「学部学生のための量子化学ノート(前編)(後編)」は、年約4万回余ダウンロードされている人気の高いArchivesです。「教えることが生きがい」とおっしゃっておられた先生の教科書をメモリアルとして、j-stageにも掲載いたしましたので是非ご覧ください。

筆者が心をこめてご執筆下さいました記事は、分子科学分野の財産であると編集委員一同感じております。また、この分子科学の魅力を一般の方にも共有いただけるよう、Article、Award Accounts、Reviewは科学技術振興機構のj-stageにオープンアクセスで掲載しております。皆様に、是非ご覧いただければ幸いです。 今後も、Molecular Scienceをご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。  

2011年6月13日
編集委員長
森 初果



Molecular Science誌へようこそ

 分子科学会のWeb Journalとして2006年に創刊された"Molecular Science"も、第5巻目の刊行となりました。生命の働き、宇宙の起源、環境やエネルギー問題、新材料物質開拓などに関係した自然科学を、分子レベルからボトムアップ型で研究する「分子科学」の魅力について、広く発信することを目的として活動をしております。

 "Molecular Science"は、オリジナルペーパーではなく、以下のように、分子科学の研究、教育に関する記事を掲載しております。
1. (Article) 分子科学の研究推進や教育・啓発を目的とした記事
2. (Award accounts) 分子科学会奨励賞、分子構造総合討論会奨励賞の受賞者による当該研究の総説・解説記事
3. (Review) 分子科学分野の解説、総説記事
4. (Salon) 国際会議の参加報告,海外の大学,研究所の紹介,留学先の紹介記事など
5. (Archives) 講義用資料など分子科学の教育・啓発に役立つと思われる資料
6. (New Product) 分子科学に関連した新しい製品に関する紹介

 1-4はJSTが運営するJ-stageに登録、公開しているため、論文は引用可能な文献となります。また、1-6のすべての記事に対してアクセスは無料であるため、分子科学分野の学生、研究者、教育者ばかりでなく、広く一般の方にもご覧いただいており、この4年間で約43,000回ダウンロードされている記事もあります。

 今後も分子科学分野における研究、教育に関する優れた記事を、編集委員11人が力を合わせて皆様にお届けしたいと思っておりますので、引き続きご支援をお願い申し上げます。

2010年12月14日
第三期編集委員長
森 初果


Welcome to Web Journal "Molecular Science"

  Since the first issue of the Web Journal of the Japan Society for Molecular Science (JSMS), "Molecular Science", in 2006, the publication of volume 5 has started. It is our mission for the Journal "Molecular Science" to introduce the attractive research field of Molecular Science, which is natural science studying molecules and their roles in the functionality of life, origin of the universe, environment and energy problems, development of new materials, etc.

  In the Journal "Molecular Science", original papers are not aimed to be published, but articles related to research and education of Molecular Science are reported as follows:

1. (Article) Articles aimed for the promotion of research and education related to Molecular Science;
2. (Award accounts) Award accounts for young scientists in Japan Society for Molecular Science;
3. (Review) Review articles in the research field of Molecular Science;
4. (Salon) Reports of international conferences, introduction of foreign Univ. and institutes, introduction of studying abroad;
5. (Archives) Archives for education such as lecture notebooks related to Molecular Science;
6. (New Product) Introduction of new products related to Molecular Science;

  Articles and reviews 1-4 are registered and open-accessible in J-stage of JST (Japan Science and Technology Agency). All articles 1-6 are accessible free for students, researchers, and teachers in the members of JSMS, and also for general readers. One of the archives has been downloaded about 43,000 times in four years.  All eleven committee members would like to edit cutting-edge articles of research and education related to Molecular Science and appreciate the continuous support and encouragement from readers.

Dec. 14, 2010

Chief editor
Hatsumi MORI



Molecular Science誌も合計4巻になりました

第二期編集委員会(H 8年9月1日〜 H 10年8月31日)により “ Molecular Science” Vol.3Vol.4が公開され、計4巻のWeb Journal になりました。新しく加わった巻号では、若い分子科学研究者や学生の皆さんに向けて、Archives記事 (AC0011, AC0012, AC0013) を大橋信喜美氏、山崎勝義氏、生駒忠昭氏に御願いしました。その紹介 Salon 記事 (A0030, A0035) を今城尚志氏に御願いして、掲載いたしました。これまでのアクセス回数が圧倒的に多いArchives公開事業が今後ますます発展することを願っています。また、分子科学会奨励賞受賞者の受賞記念総説 (A0031, A0032)を掲載して、2009年度分子科学会奨励賞を受賞された長谷川淳也氏と山本浩史氏の研究を紹介いたしました。今後も、新進気鋭の研究者がその研究を発表する場として多いに活用されていくことを期待します。また、若い学生諸君に向け新しい分子科学研究を紹介するために、菅原正氏、鈴木健太郎氏、相沢慎一氏のお三方にReview記事 (A0033, A0034)を御願いいたしました。最後に、2008年5月開催第2回分子科学会シンポジウム招待講演者Prof. Jean-Claude Rayezによる英文総説"Transition State Theory: a reaction dynamics tool applied to gas-surface reactions "をReview記事 (A0029) として掲載しました。この記事は企画委員会との連携事業によるもので,今回が初めての試みでした。今後“ Molecular Science”が、分子科学の発展を支える若い研究者にとって、基礎から最先端までの情報を受信し、また発信できる場になってほしいと思います。

2010年8月31日
第二期編集委員長  加藤 立久


Molecular Science誌 第1巻・第2巻の道案内

Molecular Scienceのサイトにようこそ。Molecular Scienceは分子科学を中心とした研究・教育に関する新しいジャーナルです。未だ2巻までしか刊行しておりませんが、pdfダウンロード数は毎月1万件を超えており、多くの読者を得ております。直ぐにご覧頂けるフリーアクセスの記事について、簡単な道案内を致しますので、是非ご覧になってください。

第1巻の巻頭には、ノーベル化学賞を受賞した李遠哲博士の日本語の文章(PDF;3.6MB, 15ページ)が掲載されています。内容は、戦争中であった幼い頃から科学者となることを目指して、博士が何を思い計画を立てて成長してきたかというものです。これは、博士が日本の子供達のために特別に準備した文章で、内容は中学生以上の方には、だいたいご理解いただけるものと思います。子供達には是非読んで頂きたい文章です。同じ第1巻の天埜堯義博士の文章(PDF;164K, 5ページ)は、基礎研究とは何かに対する博士の思いを科学史的な事実を例に取りながら、述べている素晴らしい文章です。ちょっと辞書を引きながら、高校生の方にも読んでいただけるのではないでしょうか。その他第1巻には、篠原久典博士のフラーレン(サッカーボールのような分子)に関する研究解説(PDF;856KB, 7ページ)もあります。フラーレンが発見された時の研究者の興奮、そしてナノチューブと呼ばれる筒状の炭素化合物の応用までが述べられています。篠原博士ならではの筆致で熱く語っておられます。第2巻金有洙博士の文章は、日本における外国人研究者に関するものです。博士は韓国籍ですが、日本の研究者にあこがれて来日、学位取得した後、日本で研究活動を行っています。もちろん博士自身が日本語で書かれたものです。

今社会のあらゆる面でグローバリゼーションが起こっています。そこで、日本を取り巻く諸外国の研究・教育環境についても興味が持たれます。第2巻のSalonでは、台湾韓国の代表的な大学がその教育研究活動のレベルアップをいかに進めているかについて、国際的に著名な二人の教授が寄稿しています。第1巻のSalonでは、林さん(PDF;232K, 3ページ)がアメリカでの博士研究員としての体験を、若い方々を念頭に報告しています。

ところで、Molecular Scienceの解説記事(Award Accounts & Review)は、全て大学院修士課程の学生さんが読み通せるように専門用語などに十分留意することをルールとしています。Award Accountsというセクションでは、分子科学会奨励賞を受賞した若手研究者が研究内容を解説しています。記事の内容については、全てシニアな研究者が査読を行って、記事をより一層充実させ明快にするようにやりとりをしました。第1巻の加納英明博士(PDF;776K, 8ページ)と井村考平博士(PDF;768K, 7ページ)は、偶然どちらもmicroscopy(顕微鏡)に関連した話題となっております。生命、環境、宇宙などの自然科学ならびにナノテクノロジーなどの技術においては、分子レベルの研究が今や当たり前になっています。WatsonとCrickが遺伝情報を司る二重らせんを明らかにして以来、生命現象の解明や医療に対して化学の果たす役割は明らかになりました。分子をエレクトロニクスの素子として利用するという研究にも長い歴史があります。分子を理解する学問としての分子科学は、さまざまな科学・技術の基礎となるものです。Award Accountsと同様に、Reviewも解説記事ですが、こちらはシニアな研究者の解説であり、分子科学会に属しておられない先生方にも積極的に原稿を依頼しています。

New Productsは、分子科学に関わる製品を発表、販売している企業の解説記事です。内容は学術的なものであり、企業の広告というニュアンスではありません。New Productsについても、編集委員会が査読を行い、その内容を確認して記事にしております。アクセス統計に寄りますと、New Productsへのアクセス件数は、その他の学術記事とほぼ同じであり、多くの方々に参考にしていただいております。

忘れてはならないのはArchivesです。ここでは、研究者の先生方が執筆されたテキストを無料で公開しております。例えば、安積徹先生の量子化学のテキストは、東北大学理学部化学教室で講義に利用したものをベースとして、加筆修正したものを公開しておりますが、前編(PDF;4.4M, 376ページ)・後編(PDF;2.9M, 409ページ)とも数百ページにわたる大部なものです。大学の学部学生の方々の参考書に、あるいは量子化学を教える方々の参考にもなろうかと思います。田中武彦先生の角運動量の理論(前編(PDF;788K, 102ページ)・後編(PDF;272K, 66ページ))は、このテーマに関する数少ない日本語のテキストとして大変貴重であり、分子分光学で精緻な研究を進められる中で纏められた非常に有意義なものです。式の導出も丁寧に記述されています。その他にも、優れたテキストがたくさん収められておりますので、是非ご覧ください。Archivesも全て分子科学会の研究者の方に査読していただいてから公開しております。Archivesは、多いもので月に1テキストあたり数千件のダウンロード数を誇っており人気の高いセクションです。

Molecular Scienceの記事は著者が渾身の力で纏めた力作であり、我々にとってかけがえのない財産です。これらは長い間多くの方に読んでいただけるよう日本科学技術振興機構の運営する電子ジャーナルサイトJ-stageに搭載し、GoogleやCross-Reference, Pub-Medなどの検索エンジンやデータベースにも情報提供し、世界中から検索、引用されています。ご存じない方も多いと思いますが、電子ジャーナルでは、記事(Accounts, Reviewなど)をJ-stageに載せるための組み版、ファイル作成に1ページあたり数千円の経費がかかります。その経費は分子科学会の予算と共に企業からの援助でまかなわれています。Molecular Scienceの全ての予算は優れた文章を世界に発信するために使われています。是非優れた記事を積極的に投稿していただければと思います。

Archivesでは、これほど大部なテキストを提供していただいているにも関わらず、著者の先生方に謝礼等は全く差し上げておりません。既に纏めておられるテキストを公開することを基本とする事情はあるにせよ、実際には査読後に修正の労をとって頂いており、そのご尽力には感謝する術がないと感じるところです。テキストを開く皆様には、是非、著者、査読者、編集者が一体となって進めてきたArchives事業への情熱にも思いをはせつつ、ページをめくって頂けたら、とても有り難く思います。また、ご意見をお願い申し上げます。

以上、簡単な道案内をさせていただきましたが、8月末をもって第1期編集委員会から第2期編集委員会に引き継ぎます。これまでの皆様からのご支援に心から感謝いたしますと共に、今後ともMolecular Scienceを宜しくお願い申し上げます。

2008年8月1日
第1期編集委員長 鈴木俊法


Molecular Science学生割引価格のご案内

Molecular Science第1巻・第2巻合冊の冊子体は池袋ジュンク堂本店あるいはJunkudo Book Webで購入することができます。

このたび、学生割引価格を導入することと致しました。割引価格は消費税込みで2000円となります(別途郵送料300円がかかります)。ご希望の方は、こちらの方法で編集委員会までお申し込みください。(学生以外の方はJunkudo Book Webをご利用ください。)

2008年5月14日
編集委員長 鈴木俊法


Archivesの新規リリース

Molecular Science第2巻は好評公開中です。Award Accounts, New Products, Archivesのみフリーアクセスとなっており、他の部分は会員パスワードが必要です。第1巻は完全にフリーアクセスです。また、第1巻と第2巻合冊の冊子体を池袋ジュンク堂本店あるいはJunkudo Book Webで購入することができます。冊子体に含まれている論文リストはこちらです。

3月26日に群論と行列力学の基礎に関する山崎勝義先生の新しいArchivesを公開致しました。是非ご覧ください。もちろんフリーアクセスです。

Molecular Science 2月のpdfダウンロード数は総計1万5千件でした。第1巻公開後8ヶ月を過ぎても、論文は多いもので月に400件のダウンロード、New Productsの上位は300件、Archivesの上位は3000件のダウンロードを頂いております。2006年10月に船出した第1期編集委員会は、Molecular Scienceを創刊し第2巻の刊行を終えて、任務を完了しつつあります。2008年9月からは第2期編集委員会が新しいメンバーで後を継いでいきます。今後とも、ご高配の程宜しくお願い申し上げます。

2008年4月1日
編集委員長 鈴木俊法


Molecular Science第2巻の電子公開

Molecular Science第2巻をJ-stageで公開開始致します。第2巻は、Award Accounts, New Products, Archivesのみフリーアクセスとなっております。冊子体はこちらで購入が可能です。冊子体の表紙は、副編集委員長の森初果先生に描いて頂いた分子の図をモチーフにしております。 

Molecular Science2月のpdfダウンロード数は総計1万5千件でした。第1巻公開後8ヶ月を過ぎても、論文は多いもので月に400件のダウンロード、New Productsの上位は300件、Archivesの上位は3000件のダウンロードを頂いております。読者からのコメント・激励も寄せられています。2006年10月に船出した編集委員会は、Molecular Scienceを創刊し、第2巻の刊行を終えて、任務を完了します。2008年9月からは、第2期編集委員会が新しいメンバーで後を継いでいきます。Molecular Scienceは、分子科学会会員のみならず、多くの方々にご支持頂いている学術情報媒体です。今後とも、ご高配の程宜しくお願い申し上げます。

2008年3月12日
編集委員長 鈴木俊法


第2巻New Products公開と冊子体の発送

Molecular Scienceにアクセス頂き有り難うございます。1月のpdfファイルダウンロード数は前月からさらに増えて24,000件でした。今後ともご支援ください。

Molecular Science第2巻は校正作業が終了し、現在は引用文献と海外のデータベースのリンクを構築するためのファイル作成作業を行っています。Web版の公開には、まだ暫く時間がかかりますが、何卒ご了承ください。冊子体については既に印刷製本作業に入っておりますので、購入を申し込まれた方には1週間程のうちに印刷会社から直接お手元に届きます。長くお手元に置いて頂けるフルカラー保存版です。ご希望の方は、こちらでまだ申し込みができます。

Molecular Science第2巻のNew Productsのセクションのみ、Web版で本日公開致します。第1巻でもNew Productsは大変好評でしたが、今回も非常にレベルの高い製品が集まっています。是非ご覧ください。

2008年2月5日
編集委員長 鈴木俊法


新年のArchives公開

明けましておめでとうございます。2008年も宜しくお願い致します。

当ジャーナルMolecular Scienceは、pdfファイルの1ヶ月の総ダウンロード数が1万数千件を数えています。この読者の中には、科学に関心のある高校生諸君や大学の講義で化学や物理を学んでいる学生諸君もおられるでしょう。関心を持って頂き、編集委員会一同誠に有り難く思っております。

今回、新たに安積先生と田村先生のテキストをArchivesとして公開致しました。好評を頂いている学部生のための量子化学の後編と待望の物性化学のテキストです。是非ご覧ください。

第1巻、第2巻合冊の冊子体予約は、まだこちらで受け付けています。刊行までもう少々お待ちください。

2008年1月15日
編集委員長 鈴木俊法


Archivesと冊子体予約のご案内

クリスマスツリーが街を飾るようになってきました。今年も残す所僅かです。

Archivesとして新たに2編アップロード致します。まず、大橋信喜美先生による置換反転群のテキストです。メチル基やアミノ基などの官能基は化学で一般的であると共に生物科学にも重要ですが、内部回転や反転を分光学的に解析するためには置換反転群が必要です。是非ご覧ください。次に田中武彦先生の角運動量の理論(後編)です。前編は圧倒的な読者の支持を頂きましたが、後編は様々な式の導出、証明が詳細に解説されています。編集委員会では近々、物性や磁気共鳴に関するテキストも公開予定ですので、ご期待ください。

さて、第2巻刊行に向けてMolecular Science冊子体の注文をお受けします。今回は、第1巻の紹介をもかねて、第1,2巻合冊と致しますので、Archives以外の過去の全論文がお読み頂けます。分子科学会の会員の方は、電子ジャーナルを無料で閲覧できますが、電子ジャーナルの公開は1月後半になる予定ですので、冊子体が先にお手元に届きます。(電子ジャーナルは会員限定のアクセス制限がかかります。)冊子体ご希望の方はこちらの要領でお申し込みください。

2007年11月30日
編集委員長 鈴木俊法


お知らせ

9月1日から、本ホームページにおいてMolecular Scienceの活動を統合して掲載しています。9月中はアクセス統計を取っていない旧ホームページが閉鎖されていなかったため、統計が不正確でした。本ホームページに一本化した10月のダウンロード数は、Articleの上位で1論文当たり400件/月、Archivesの上位で2300件/月です。多くの方々にご覧頂き、編集委員会一同大変有り難く思っております。

ここに、新たに東北大学名誉教授の安積徹先生による量子化学のテキストをArchivesとしてアップロード致しますので、是非ご覧ください。安積先生の力のこもった大部なテキストですので、閲読の終了した前編のみ公開致します。後編にも是非ご期待ください。

我々第1期編集委員会の最後の仕事となるMolecular Scienceの次号は12月後半に刊行する予定で、鋭意編集作業を進めております。Molecular Scienceは電子ジャーナルとして発足しましたが、創刊号については、各方面へのご案内の意味で少部数の冊子体を準備し、残部を一部の会員の皆様にご購入頂きました。その後、次号についても冊子体が欲しいとのご要望が多く、その声にお応えする形で冊子体を準備することに致しました。ただし、印刷冊数は皆様のご希望数に応じて判断致します。近々購入希望者を本ホームページ上で募りますので、どうぞ、時々このページを訪ねてください。

Molecular Scienceへの皆様の御意見をvoice*j-molsci.jp(*を@に置換えてください)までお寄せください。

2007年11月8日
編集委員長 鈴木俊法


ジャーナルHP開設から1ヶ月:9月のダウンロード数

Molecular Scienceの主要学術論文は6月の創刊以来、JSTの運営する電子ジャーナルサイトJ-stageに掲載されており、Cross-ReferenceやPubMedなどの文献データベースが利用できます。また、GoogleやGoogle Scholarでもアクセスが可能です。さらに、編集委員会は、電子図書館であるアーカイブスなど編集委員会の活動の全てを統合するホームページを9月1日に独自ドメインwww.j-molsci.jpに開設しました。この新しいHP開設の結果、アクセス統計を取ることができるようになりました。9月の統計を見ますと、アクセス数の多いコンテンツは1ヶ月に800回もダウンロードされています。分子科学会の会員は1,000人弱ですから、9月のみで総会員数に匹敵するアクセス数を得ていることになり、会員以外の多くの読者から広い支持を頂いていることが分かりました。「社会への情報発信」と「若手の育成」を重要な目標に掲げている分子科学会として、大変有り難く思っております。今後ともご支援を宜しくお願い致します。

皆様の御意見をvoice〓j-molsci.jp(〓を@に置換えてください)までお寄せください。

2007年10月10日
編集委員長 鈴木俊法


ジャーナルホームページ移設のお知らせ

分子科学会編集委員会は、Molecular Scienceの主要学術論文をJSTの運営するJ-stageと呼ばれる電子ジャーナルのサイトに登載しておりますが、新製品紹介(New Products)や教育的テキスト(Archives)などを含む、編集委員会の活動の全てはジャーナルホームページに統合して掲載しております。

これまでジャーナルホームページは、分子科学会のホームページの一部として業者委託により管理しておりましたが、分子科学会の第2年目が始まる9月1日より、編集委員会が運営致します。また編集事務局を編集委員長のもとに移行します。ジャーナルの運営が皆様の御期待に沿えるようにさらに努力して参りたいと思っております。

皆様からのご投稿をお待ちしております。

2007年9月1日
編集委員長 鈴木俊法


創刊のご挨拶

Molecular Scienceは分子科学に興味を持つ全ての人々に開かれたジャーナルとして、最新の研究成果の総説・解説や教育に関する記事を掲載し、インターネットを通じて広く発信するために創刊されました。創造的研究・教育・思索に基づいて書かれた文章は何物にも代え難い我々の大切な財産であり、これらを書き留め、多くの人々に伝えることは私達の誇りとする活動です。編集委員会は微力を併せて、この新しい活動に取り組んでおります。

創刊にあたり、著者の先生方に頂いた素晴らしい文章ならびに査読者のご助言を拝読し、分子科学に集う方々の学識の広さと深さ、情熱に編集委員として感銘を受け、分野の一員として改めて誇りを覚えました。心から御礼を申し上げます。Molecular Scienceは、これから皆様と創っていくジャーナルです。是非ご支援をお願い申し上げます。

2007年6月29日
編集委員長 鈴木俊法